《自分=自分以外》という視点のススメ
実は〝自分〟とは〝自分以外〟のこと、自分以外のほうにこそあるんです。
矛盾でしかないようなご提案になりますが、この視点を持つだけであなたの世界は劇的に変わります。
事実、全く転換した視点と発想といえますから。
その実、非常にシンプルで簡単なことですので、ご気軽に意識・実践してみてください。
『自分は自分以外のほうにある』とは?
『自分は自分以外のほうにある』とは、簡単にいえば『自分が味わっている物事は全て自分以外が味わわせてくれている』という当たり前の解釈からきます。
自分が感じ、認識し、判断し、味わっているこの世界……それら全ては『自分以外の物事』からきているわけですから、『そちらのほうこそが自分といえる』という逆転の発想です。
〝自分以外〟の全てを自分としてしまうわけで、
『世界は自分の写し鏡』
『全ては自分次第である』
などの表現も、それそのものですよね。
逆にいうならば、目の前に同じ物事がおこっても捉え方は人によって千差万別・十人十色。
この世界をそう認識し味わっているのは、あくまで〝自分〟一人だけだ、という再認識でもあります。
そもそも〝自分〟とは?
そもそも、〝自分〟とは何なのでしょうか?
まず、物理的に〝自分〟とはどこまでが自分なのか?
こう考えてみてください。
自分の髪や爪は〝自分〟である気はしますが……切ってしまえばもう自分とはおもわなくなるでしょう。
では、自分の右腕が切り落ちたら?
そのときは大切な〝自分〟の一部が切れてしまったとおもうでしょうが……いずれ朽ちゆき土に還りゆく腕ならば、いつしかそれを〝自分〟とは思わなくなることでしょう。
では、自分の下半身が切り落とされたら?
……生きている以上は、あくまで〝生きている〟ことこそが自分なわけです。
目や耳などの感覚器官にしても、内臓にしても、それらが無くなっても生きている以上……自分の身体とはいえ『自分ではない』ともいえる。
とすれば、極論は生命そのもの…魂こそが〝自分〟ということ。
魂は純粋なエネルギーでしかないとすれば、身体や感覚器官や脳すらも世界を認識し味わわせてくれる補助パーツとさえいえます。
もっといえば、何もない空間にただ魂だけが存在しているならば、、、身体や外界や他者が存在しないないならば、私たちは何ひとつ認識し味わうこともできず、感覚も意識も感情も何も持ち得ないわけです。
自分が味わっている物事が自分を自分たらしめていて、世界を世界たらしめている……これが『自分は自分以外』という発想のベースになります。
『自分は自分以外』という視点をおすすめする理由
この意識と視点をもつと、、、世界の何が変わるかといえば、何も変わらないのですが、大きく変わるともいえます。
僕はこの数年この視点で生きていますが、これが相当いい感じです。
目の前の光景、会話している相手、起こっている出来事、、、それら全てが〝自分〟であり〝自分ごと〟になるわけです。
〝自分〟が〝自分以外〟全てになるんですから、もはや善悪も損得もあったもんじゃありません。
どんな嫌なことがあっても、どんな嫌な人と向き合っても、、、それらはあくまで自分でしかないのですから『ありがたい体験として味わえる』という感じでしょうか。
世界への愛や解像度が増すといいますか、不安や心配がなくなります。
まごうことなくこの世界は〝ひとつ〟であり、統一されちゃうわけですから。
そのうえ、自身の身体、臓器、脳の状態のひとつひとつまで分離し客観視することにもりますので、そのありがたさを感じ、健康的な解像度も増します。
この世界は『自分の魂の成長に必要なことだけおこる』などともいわれますが、まさにそのまんまですね。
世界の状態が自分の状態であり、自分の目の前に起こることに対する認識と判断は『今の自分の全ての範囲内』でしかないので、それ以上のことも以下のことも起こりようがない、それでしかないと知れます。
『自分を自分以外』とするなんて……最初はあまりの世界の膨大さにおののきを覚えるかもしれませんし、まるで自分がなくなってしまうような懸念を感じるかもしれませんが、むしろ逆です。
世界がどんなだろうが、〝自分〟の一点でしかこの世界を味わうことしかできないのは何も変わりませんから、そこにあるのはいつだって高純度の自分自身です。
この超主観と超客観が同居する視点を持つと、逆に強烈に〝自分〟が浮き彫りになってきますよ。
いつだって『自分がどうか』でしかなくなり、自分次第でしかないということです。
是非とも実践してみてください。
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